実に4分の1の女性が季節問わず冷え性に悩まされているそうです。
冷えは美しさを手に入れたい女性にとって大敵ですね。
そんな中、現在冷え対策として注目されているのが、
生姜とココアの組み合わせなのです。
どちらも、美肌ブームで取り上げられた食材ですが、
どうしてこの組み合わせなの?
と思われた方も多いでしょう。
冷えを改善するために、ありとあらゆるサプリメントを試し、
ヨガにも通ったけれど続かなかった。
冷え対策を諦めかけた貴方にこそ試していただきたいのが、生姜とココアの組み合わせです。
当ページでは、生姜とココアの組み合わせが冷えに効果がある6つの理由を
挙げていきたいと思います。
ココアと生姜の冷え性改善効果
クリスマスの時期にお菓子として配られるジンジャーブレッドを存知でしょうか。
これは元々英国のヘンリー8世が、クリスマスにご馳走が買えない人たちに
病気予防の意味も含め、体を温める乾燥生姜、ナツメグ、ココア、
蜂蜜を加えたクッキーを配っていたという経緯から生まれたものなのですね。
こんな昔から、人々は冷え性予防が病気予防にもつながる事を知っていたのです。
現代は、ココアに含まれるポリフェノールが血流を促進する効果も知られています。
生姜が実は乾燥のものがいいという理由は漢方の概念から来ている事も、
殆どの方がご存知でしょう。
では、何故ココア生姜という意外な組み合わせが、冷え性に抜群の効果を発揮すると
言われるようになったのでしょうか?
それは、ココアと生姜の性質上の違いから来る相乗効果が関係しているからなのです。
生姜ココアで冷え性を根本的に改善できる6つの理由
生姜とココア、一緒に飲むとマズいんじゃないの?
という声は、ごもっともだと思います。
冬場に体が温まる飲み物なら、生姜には酒かす党な方もいらっしゃるでしょうし、
ココアにはミルク派な方もいらっしゃるでしょう。
ですが、これがまた、意外にもハマる方が沢山居るのです。
そして、根本的な冷え性改善+αの相乗効果を実感できるのが、生姜とココアなのです。
それでは具体的に、生姜ココアで冷え性を根本的に改善できる6つの理由を紹介しましょう。
乾燥生姜に含まれる成分が冷え性に効果大
生姜は唐辛子と同じ様に、体の温め方に即効性があります。
生姜であれば何でもいいというのではなく、乾燥生姜もしくは
乾燥させ粉末状にした生姜の方が体が温まるという事です。
これは生姜に含まれる二種類の成分が関係しています。
生の生姜を摂った場合、ショウガオールというポリフェノールが体の中で優先して働くので、
体の末端部分の血流は促進され、すぐに体がポカポカしますが数時間と持ちません。
反対に乾燥生姜は、生姜独特の苦い成分ジンゲオールが優先して働きます。
生姜を沢山食べるとお腹を下す方がおられますが、それはジンゲオールの為と言われています。
これは、ジンゲオールが内臓の血流を促進し、内臓の蠕動運動を促進し、体の内部から温めていく作用があるからです。
よく夏場に冷たい飲み物を飲みすぎては体が冷えるといいますね。
冷たい飲み物を飲みすぎると内蔵が冷えて、冷え性になるからです。
乾燥生姜が冷え性にいいのは、内臓を温めて体全体の血流を促進するからなのです。
ココアはピュアココアに含まれる成分に注目
ココアは勿論ですがピュアココアである事が前提になります。
ピュアココアには、カカオポリフェノールが含まれていて、これが血流促進に繋がるといわれています。
その他にもピュアココアにはテオブロミンと呼ばれるカフェインが含まれています。
別名『神の食べ物』と言われるテオブロミンですが、
自然界の植物では、ココア以外は、ほんの僅かしか含んでいません。
近年では血管拡張剤として人工合成され処方される様になったテオブロミンは、
高血圧や動脈硬化に効能を発揮すると言われてきました。
その他にもココアと生姜はこの他にも、含まれている成分上、意外な働きをして、間接的に
冷え性改善に繋がる事も判明しています。
生姜とココアで便秘改善があり冷え性も改善
生姜とココアの組み合わせで便秘改善に
役立つというのはどうして?
と思われる方も、いらっしゃると思います。
この二つの組み合わせにより冷え性の間接的原因となる
便秘を改善する事が出来るのです。
ご存知のとおり、便秘に悩まされている方は、冷えや浮腫みなど他の悩みも抱えています。
ココアと生姜で一挙にこのお悩みが解決出来てしまうといえば驚きではないでしょうか。
ココアにはリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維が含まれています。
この不溶性食物繊維が、腸内の善玉菌に働きかけるだけでなく
腸内を掃除する役割を果たしてくれるのです。
でも食物繊維を摂取するだけでは、便秘って解消されないんじゃない?という事は
美容マニアの方なら既にご存知のはずですね。
腸をはじめとした内臓の蠕動運動が促進されないと便通も良くならないのです。
そこで生姜が登場します。
生姜に含まれるジンゲオールは腸をはじめとした内臓の血流に働きかけるので、
腸の蠕動運動を促進します。
ココアの食物繊維、生姜の内臓血流促進で便秘が解消されて、
これが冷え性改善につながるのです。
生姜とココアは体が温まるメカニズムが違う?
生姜とココアは根本的に体が温まる速度とメカニズムが違います。
これを巧く組み合わせ、一日中体温が安定する様にしているのが
生姜ココアが冷え性に効果がある一番の理由です。
生姜は食材として即効性があります。
しかも働きかけるのが内臓部分です。
内臓の蠕動運動を促進し、体全体の血流を促進します。
ココアは、血管を拡張し血流を促進する事で体を隅々まで温めます。
しかしこれには時間がかかります。
生姜が一所懸命体を温め役目を終わりかけた頃に、
ココアがバトンタッチして体の血流を促進し、
体全体の体温維持につとめるといったメカニズムになっているといえばいいでしょう。
それは丁度冷え切った室内を、最初は大型のガスストーブで暖め、全体的に
部屋が暖まったら、室温維持の為に小型電気ストーブに切り替えるのと同じ様なものです。
体温上昇の為には、最初はパワーの強く勢いのいい食材が働き、
次はパワーがそれ程でもなくても持続性の高い食材が働く様にすればいいのです。
生姜とココアの組み合わせは、実に利に叶っています。
生姜は体の上半身を中心に、ココアは下半身を中心に温める
先程の説明とリンクしますが、生姜は体を温めるのに即効性を発揮します。
その為、体の上半身や手先を中心に温める効力を発揮します。
ココアはその反対で、毛細血管まで徐々に拡張していく働きを持つので、
血管の数が多い下半身が温まる様になっていくのです。
ホットドリンクでこそ価値がある?
夏場によく聞かれることですが、生姜とココアなら、フラペチーノみたいに
アイスシャーベット状にすれば美味しいんじゃないの?
という意見もあります。
しかし、これは冷え性治療、改善という概念で言えばNGなのです。
歌手のジュディ・オングさんが、インタビューに来た女性が
冷たい飲み物を飲んでのを目の当たりにし、
10年後の肌はボロボロになるわよ指摘した話は有名です。
彼女は熱い御茶をいつも持ち歩いています、体を冷やさないためです。
生姜ココアの超簡単レシピ
出典:クックパッド
折角体を温める食材でドリンクを作るのですから、冷やしては何にもなりません。
ホットドリンクで頂く事を覚えておきましょう。
では、ここからは家庭でも出来る、生姜ココアの簡単レシピを紹介したいと思います。
生姜ココアホットドリンクの材料は、一人前ですと、基本形は以下の通りになります。
ココア:小匙2匙
牛乳もしくは豆乳:150cc
甜菜(てんさい)糖:小匙2
ジンジャーパウダー:小匙1
作り方は、牛乳を温め、それ以外の材料をマグカップに入れて、かき混ぜるだけでOK。
甜菜糖を使ったのは、砂糖大根やビーツから取れる甜菜糖は、あまみが柔らかく、
体を冷やさないお砂糖として知られているからです。
甘味料は、この他にもオリゴ糖や黒砂糖に変えることで、違ったコクが出てきます。
お好みでホイップクリームやマシュマロを浮かべるとカフェ風になっていいでしょう。
お砂糖を半分以下にして、オレンジシロップを加えると
パウンドケーキの様な爽やかな味わいになります。
その日の気分で生姜ココアドリンクをカスタマイズすると、
面白いと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、当ページで紹介しました生姜とココアの組み合わせがどうしても苦手…という方や、抵抗があるという方は以下の記事も、冷え性の改善のために非常に参考になります。
ここまで紹介してきました、生姜とココアの組み合わせが冷え性改善に効果があると言われているポイントは、
1:生姜は乾燥もしくはパウダー状のものを使うと冷え性に効果がある。
2:ココアはピュアココアを使う事、血流促進だけでなく間接的にも冷え性に効果がある。
3:生姜ココアが体を温めるメカニズムは、生姜がまず先に働き、次にココアという順番。
4:体を温める食材なのでホットドリンクで摂る事がベター。
以上4点になります。
これを読んだ後は、どこでも手に入るお手軽な生姜とココアで冷え性から抜け出しましょう。